今月の日本眼科学会雑誌に「スマートフォンによる前眼部および眼底撮影」という論文が掲載されていました。
前眼部撮影は普通のデジカメでも可能なのでやったことがありますが、眼底撮影が簡単にできるとは思いませんでした。
さっそく目の模型でトライしてみました。
普通に写真で撮影しようとすると、当然ながら一瞬しかフラッシュが光らないので眼底をまともに写すことはできません...
もう一度きちんと論文を読み直して再トライ。ポイントは動画で撮影することでした！
動画撮影モードならライトが点灯し続けますので、この光で眼底を観察することが可能になります。
動画撮影中に静止画撮影ボタンをポチッとすれば、思ったよりもきれいに撮影できました。
これなら以前に使用したことのある古い手持ち式眼底カメラより優秀なレベルです。
しかも、論文によると大きな据え置き式の眼底カメラよりもさらに周辺部まで撮影可能とのことです。
また、「スマホの画面をパソコン画面にミラーリング投影し、より多くの人と情報を共有できる」とのことですので、将来は遠隔医療にも応用可能かもしれません。
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出典：周藤真ほか「スマートフォンによる前眼部および眼底撮影」 日本眼科学会雑誌118(1)p7-14,2014年
