高濃度の抗菌点眼薬が登場

数ある抗菌点眼薬の中で最も広く用いられているクラビット点眼(0.5%)に、なんと3倍の濃度の1.5%が本日登場しました。
細菌性の角膜炎や結膜炎に対する有効率が0.5%よりもだいぶ優れているようです。
1.5%というと点眼薬としてはかなり高濃度ですので、角膜びらんを起こしたり、ひどくしみたりしないかが心配でしたが、副作用はこれまでの0.5%点眼とほとんど変わらないとのことです。
これまでにも緑内障点眼薬やステロイド剤など一部の点眼薬で数種類の濃度のラインナップをそろえた点眼はありましたが、抗菌薬では初めてはないでしょうか。
まずは、これら2種類の濃度をどのように使い分けていくかを、これからの学会報告なども参考にしつつ見極めていきたいと思います。
(1.5%はさっそく注文が殺到して品薄状態とのことですので、緊急性のある患者さんでない限り、普通に処方できるのは6月中旬以降になりそうです。)
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