「季節」

ここ数日、なぜか周辺部角膜潰瘍の患者さんが多いです。
そういえば数年前に大学病院に勤務していたときも、立て続けに何人も重症の角膜潰瘍が近医から送られてきて難儀したことがありました。
どの本をみても、周辺部角膜潰瘍がどの季節に多いなどとは書かれていなかったはずですが、それでもなぜか病気と言うのは発生する時期が重なることがよくあります。
ちなみに、大学病院の頃は、冬は眼圧が上がりやすいため「緑内障シーズン」と呼ばれ、病棟が緑内障患者さんで埋まっていました。暖かくなってくると「剥離シーズン」が到来し、近医から次々と網膜剥離が送られてきました。ちなみにこの時期は、先日書いた「草刈り機」シーズンでもあるので要注意でした。秋〜冬ごろ急に寒くなると硝子体出血など血管系の疾患が増えます。
眼科医は暗室にこもっているので四季を感じにくいのですが、それでも世間の定義とは異なる別の「シーズン」で季節を感じていたように思います...
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