Nx70エタニティ

今日はお昼から白内障手術でしたが、一例、強膜内固定によるIOL挿入手術がありました。数週間前に手術した折、チン氏帯がはずれており、普通の方法ではIOLが入らなかった症例でした。

最近、IOLの強膜内固定術はたくさん行なっておりますが、中に、術後一日目に光学部がズレている症例がありました。再手術を行ないますと、なんと、IOLの足がレンズからはずれていたので、愕然といたしました。

市販されているIOLのうち、強膜内固定に使えるのはいわゆる3−piece型というもので、一体型アクリルが使われる前に主流だったタイプのIOLです。とはいえ、強膜内固定を想定して作られている訳ではありません。使用可能と思われるIOLでも、強膜内固定には向いていないものがあります。

今日は参天製薬のNx70エタニティというモデルを使用しました。これは巷で「強膜内固定に向いている」とのうわさがあるモデルです。早速使ってみたところ、足の強さ、粘り、光学部との接着の強さなどなど、この手術でとても使いやすいことがわかりました。

今後、このレンズを強膜内固定の必要な症例では主として使用することになりそうです。

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