1m視力表

眼科といえば視力。裸眼および矯正の視力測定は眼科医療の基本です。

視力測定にはランドルト環を用います。皆さんおなじみの縦、横のCですね。このCは大きさが決まっており、一定の大きさのCを5メートルの距離において調べるのがオリジナルの方法です。保健体育でおなじみの測定方法です。

しかし、5mの距離というのは、不便なことも多いです。まず、とても広いスペースが必要なこと。その結果、複数の患者さんを大広間のようなところで検査しますので、となりの人の視力が簡単に分かってしまいます。視力がどれだけかというのも立派な個人情報ですので、昨今の個人情報保護の観点から問題があります。

そこで、省スペースとプライバシーの両面を解決するべく、1m視力表が発売されており、普及してきています。しくみは簡単、Cの大きさを5分の一にして1mの距離で見てもらうだけです。視表部分が液晶になり、操作性も大幅に向上しています。

昔ながらの保健室風視力測定風景にも愛着がありますが、当院でも1m視力表を導入するべく、準備を進めています。

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