ブラームスの室内楽

昨日の記事にブラームス室内楽を楽しみとして弾くと書きましたが、これは室内楽のピアノパートを弾いて楽しむという意味です。ピアノが加わる室内楽は、二重奏がバイオリンソナタチェロソナタ、三重奏がピアノトリオ、四重奏がピアノクァルテット、五重奏がピアノクゥインテットと名前がついています。ブラームスはそれらのすべてを作曲しています。

 

ブラームスのピアノ独奏曲のうちピアノソナタなど初期の作品は習作と言いますか、弾いててそれほど楽しくはありません。また、晩年の小品集は名曲ではあるものの、ピアノ技巧的に華々しくないのが欠点です。

 

その点、室内楽のピアノパートの方がなぜかより充実しているのです。バイオリンソナタの3曲、チェロソナタの2曲、クラリネットソナタの2曲、ピアノトリオの3曲、ピアノクァルテットの3曲、ピアノクゥインテットの1曲はどれも弾いてて楽しい曲ばかりです。

 

亡くなる直前に作曲したクラリネットソナタ2番はとりわけ名曲です。シューマン未亡人のクララに憧れ、生涯独身だったブラームスの切ない気持ちがとてもよくわかります。

 

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