天野酒

学生時代は南大阪で過ごしていましたが、社会人になってからは縁遠くなっていました。
先日、数十年ぶりに河内長野市を訪れる機会に恵まれ、その際に「天野酒(あまのざけ)」のことを知り、地域に一軒残る蔵元を訪問しました。
室町時代頃は酒造りの中心は寺院であり、そこで作られる酒は僧坊酒(そうぼうしゅ)と言われていました。
河内長野市にある天野山金剛寺で造られた僧坊酒「天野酒」は、ひときわ美酒として讃えられ、豊臣秀吉を始め織田信長徳川家康楠木正成なども愛飲したと伝えられています。その天野酒をルーツに享保三年(1718年)に創醸された西條蔵さんは高野街道に佇み、その蔵の美しい景観は文化庁登録有形文化財にも指定されています。


天野酒は濃醇な甘口酒であったということですが、今回、お土産に購入した熟成吟醸生原酒も芳醇でかなりしっかりした味わい。どんな食材にも負けないくらいの飲み口でした。純米吟醸ひやおろしは冷酒でもぬる燗でもいいとのこと。
一緒に買った酒粕ねぎ味噌はちょっと辛めでご飯のおともに最適でした。


蔵元直営のアンテナショップや季節によりイベントもあるようなので、機会があればまた訪ねてみたいと思います。m.o