テクマル vs レンティス

今週で3月が終わり、週末から新年度が始まります。新しく副院長が着任しますし、看護師、ORT視能訓練士)、事務職員にも新戦力が加わります。

期末にもかかわらず、あいかわらずの忙しい日々を送っています。月〜木は午後の手術がぎっしりとつまっております。

今週の月曜日はLASIKを3例6眼行ないました。火曜日は白内障手術16眼とICL2眼、本日水曜は白内障手術18眼他を行ないました。明日はまたLASIKおよび網膜剥離の硝子体手術を予定しています。

LASIKが増えている理由のひとつに、多焦点IOLが増えていることがあります。多焦点の術後の屈折異常に対するタッチアップLASIKの需要があるからです。

特に、乱視矯正の入っていないテクニスマルチの術後は、乱視が残ることが多いですのでLASIKが有効です。

テクニスマルチは厚生労働省の認定する先進医療に入っており、完全自費のレンティスなどにくらべると値段が安く使用できます。ところが、乱視の強い症例では、どうしても乱視矯正の入っているレンティスに傾きがちでした。

しかし、当院ではタッチアップLASIKを比較的安価に提供していますので、テクマル+タッチアップでもレンティスよりも安くつくことになります。

加えて、近方加入が50cm、40cm、30cmの3種から選べること、レンズの注文期間が短いことなどの利点もあり、最近、テクマルの比率が上昇する傾向にあり、あわせてLASIKも増えているのです。

レンティスは屈折型、テクマルは回折型という大きな違いがあります。前者の方が光学特性が優れていますが、遠近のレンズが瞳にかぶるための特有な見え方もあります。また、他覚的に屈折度数を測ることができず、タッチアップLASIKには不向きです。

当院ではこれらのことを全て勘案して、最適なレンズをお勧めいたします。

ST