今日 9月27日は十五夜です。大変きれいなお月様が秋の夜空に輝いています。子供の頃、十五夜には炊いた
小芋とお団子をお月様にお供えしました。お団子は白玉粉を使って、母と一緒に作るのが楽しかったです。
「名月を とってくれろと 泣く子かな」 小林一茶
「月天心 貧しき町を 通り抜け」 蕪村
「月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」 落語の「雪てん」より
日本人は月だけでなく 自然に感動したり神秘性を感じたりする精神性を持っていますが、外国人(主として
西洋人)は「月に祈る」とか「山を神秘的なものとして崇める」という感覚が理解できないようです。
それは、キリスト教が自然信仰的なものを禁じたからではないか?と鴻上尚史氏は言っています。(クールジャパン)
1215年ローマで開かれた会議で信者全員に 年に一回の告解を義務づける決定が下されました。
「私は山の上から昇る朝日を見て、神々しいと思ってしまいました」と懺悔しなければいけない、と
キリスト教が決めたそうです。
日本人は生まれたら神社でお宮参りして(神道)お盆はお墓参りをして(仏教)クリスマスはケーキを食べて
(キリスト教)、お正月は初日の出を拝む(自然信仰)と、何て自由な精神性を持ち合わせている民族なのかと
感心します。
Y.T