災いを転じて福と為す!?

今年に入ってから、睫毛貧毛症の治療薬が厚生省から認可されました。(保険適応外)
当院では取り扱いはありませんが、元々、この薬は緑内障の治療薬として有名なので、同じ成分の点眼薬をよく緑内障患者さんに処方しています。眼圧下降作用は抜群です。
副作用が「まつ毛が増える+太くなる」なのですが、結果的に、この副作用が転じて主な効用となったというラッキーな事例です。
接着力の弱い失敗作を活かして発明されたポストイットや、元々は狭心症の薬だったバイアグラなどに通じるものがありますね。
ただし、他の副作用として、虹彩や眼瞼の色素沈着、結膜充血がありますので、うまく使用しないとこれらに悩まされるかも知れません。
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