カリコリちゃん

我が家は登山道の入り口にあります。標高を調べると170mとのこと。
歩けば通勤がハイキング状態で、最近流行の山ガールなんて甘いもんではありません。
帰り道、駅前からバスに乗り、お家の前で降りると、この時期でもヒヤッと寒く感じます。
冬の夜は歩いて帰ると、お家に着く頃には体はポカポカで、1時間ほどは暖房が利かなくても汗が出るほどです。
天気もお家と職場では全然違うので、大雨だからと思って長靴を履いて出たのに、駅に着くと長靴の人なんておらず、
恥ずかしい思いで通勤したこともあります。
山がすぐ側なので、イノシシには出会うし、聞いたこともない鳥の鳴き声や、見た事もない昆虫など、(今朝も網戸におっきなカマキリが)

蛍がウッドデッキに出たり、街中から引っ越してくるまでは想像もできない生活になりました。


先日、深夜1時ごろのことです。
隣のお家の敷地内から「カリコリ、カリコリ」と何かをかじる音が聞こえました。
夫婦そろって窓から顔をだし、正体を突き止めようと思いますが、暗闇でわかりません。
懐中電灯を恐る恐るあててみるのですが、何かがいる事だけわかって正体までは分かりませんでした。
その後頻繁に深夜「カリコリ、カリコリ」と聞こえ、そのたび目を凝らすのですが、やっぱり分からず、
数日後の雨上がりの夜、デッキに出たそのとき見つけたのがこれ。

足跡です。
隣の家に現れる招待不明の「カリコリちゃん」と思っていたのに、我が家のデッキにも遊びに来ていたようで、ちょっと怖くなりました。
それからまた数日後、やっとのことでベストポジションで見ることができ、判明した正体はアライグマ。
お隣のお庭の木の実を食べに来ていたようです。堂々としたもので、懐中電灯を当てても
マイペースにお隣のお庭の木の実を食べていました。
アライグマは最近、神戸でも増えているようです。ラスカルなんてかわいいものではなく、結構狂暴とのことなので気を付けたいと思いつつ、
季節のせいかここしばらく現れないのが少しさみしい気持ちです。
せっかくの山の生活、自然との暮らしは大変なこともありますが、季節や旬を楽しんで暮らせればいいなと思います。
旬と言えば、写真は毎月薪割りで訪ねる丹波で黒豆の収穫をしてきました。旬のものを味わえることは、とても贅沢な事ですね。

tt