報恩講


先日、友人の浄土真宗のお寺のご住職にお声をかけて頂き、報恩講にお邪魔させていただきました。
私は恥ずかしながら、浄土真宗でもなく「報恩講」についても知りませんでした。

報恩講とは、親鸞の祥月命日の前後に親鸞に対する報恩謝徳のために営まれる法要のことで、
浄土真宗の僧侶・門徒にとっては年中行事の中で最も重要な法要で荘厳も最も重い形式となるそうです。
各本山で営まれる法要は祥月命日を結願(最終日)として1週間に渡り夜通し営まれます。

そんなことも知らず、「行ったことない〜!行きたい行きたい!」と友達同士盛り上がり、
ご住職には「来たがる人めずらしいよ・・・」と言われつつも行って参りました。

御布施っていくら?入れる袋って?服装とか・・・
などなど疑問だらけで一緒に行く友達とソワソワしながらお寺へ向かいました。

法要の後、法話をする資格を持ったお坊さん(専門の資格があるそうです)が1時間ほどお話しをしてくださいました。
その中で「夕焼け小焼け」の曲についてそのお坊さんの解釈をお聴きしました。
「夕焼け小焼け」は大正8年に発表された中村雨紅の詞に草川信が曲をつけた童謡です。


 夕焼け 小焼けで 日が暮れて
 山のお寺の 鐘がなる
 おててつないで みな帰ろう
 からすと 一緒に かえりましょ


 子供が かえった あとからは
 まるい大きな お月様
 小鳥が 夢を 見るころは
 空には きらきら 金の星


太陽が昇って沈んでゆく様子を、人の誕生と死と考えます。
なぜ最期にからすと一緒に帰るのか・・・

カラスは昔から不吉なイメージで忌み嫌われる存在で、今も都会のギャングと呼ばれるほどです。
しかし一方では、神の御使いとして「魂を天国へ運ぶ、その土地から死の穢れを祓ってくれる」聖なる存在でもあるそうです。


嫌いな存在を嫌いと決め付けず、相手のことをきちんと捉え尊重し、最期には仲良くできるように生きていきましょう。

という教えでした。(私の捉え方ですが・・・)

電車の中や道端の見ず知らずの人にもできるだけ親切にして、
たくさんの人と知り合い色んなお話しを聴き、広い心を持って生きていけたらいいな、と感じました。


帰りにはお菓子や日用品など両手いっぱいにお土産をいただいて帰りました。
また来年も誘ってもらおうと思いました。


M.S