新しい緑内障の点眼

今回は新しい緑内障の点眼の紹介です。
現在おもに用いられている緑内障治療薬の成分は、主に3つ(プロスタグランジン関連薬、β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬)に分類されます。
この中で特に、β遮断薬は使用頻度は高いのですが、心肺への副作用があるために使用できない患者さんが多くおられました。
2年前の当ブログ内で、「合剤」の紹介もしましたが、成分はβ遮断薬を含むこの3成分の組み合わせのみで、結局使用できない場面が多くありました。
したがって、全身的副作用の少ない、新しい成分の登場が期待されていた訳ですが、ついに今年5月に発売されました。
アドレナリンα2受容体作動薬、商品名はアイファガンです。
先日もさっそく処方する機会がありました。
アメリカではずいぶん前から発売されていたとのことですので、十分に信頼できる薬剤です。あとは、本邦でどのように他の薬剤と組み合わせるのが良いか見極めていきたいと思います。
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