10年目のIOL交換

先週くらいから梅雨入りということで、シトシトと降るかと思えば、「ドカッ」と降ってあとは曇天ということを繰り返しております。昔とは天候がかなり変わってしまいました。これも地球温暖化の影響でしょうか。

ドカ降りがあると、下水の容量を越えてしまい、2階にまで逆流ということがたびたびありました。2階は手術室で、休日でも滅菌器を回していることも多く、汚染の危険性がありました。昨年5月、独自の排水管を設置することでクリアしております。

今日はお昼から白内障手術が19件行われました。そのうちの一例は、10年前に挿入された眼内レンズの入れ替え手術でした。これほどの昔となりますと、IOLは水晶体嚢にへばりついており、下手をすると嚢ごとはずれてしまいます。

CCCの端から粘弾性物質を入れて嚢を膨らませ、IOLを嚢外に出した後、眼外に摘出いたします。今日の症例でも癒着はけっこうありましたが、幸い、IOLの摘出が可能で、同じ嚢内に新しいレンズを挿入できました。

今日は他にも核硬度の高い、マチュアの症例が2例あり、手術が全て終了したのは5時を過ぎておりました。


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