2/23の続きです。

前眼部OCTの有用性について、先週木曜日の続きです。
前回は緑内障分野についてでしたが、今回はレーシックをはじめとする屈折矯正分野についてです。
この分野においては、角膜形状解析ができることの有用性をはじめ、他にもレーシック後の角膜フラップと残存ベッド厚を調べられることなどが有用例として挙げられていました。
レーシック術後にエンハンスメントが必要になることがたまにありますので、この際には前眼部OCTが欠かせないツールとなっています。
PTK(治療的レーザー角膜切除術)においても、角膜混濁の深度が測定できるので、混濁を除去するのに必要なレーザー照射量を術前に知ることができます。
当院では、他にもICLの術前検査として欠かせない前房深度測定やwhite-to-white(角膜径)の測定、にも用いています。
また、トーリック眼内レンズ挿入時の軸の位置決めにも役立ちます。(昨年の院長の記事があります)
現在開発中の新用途としては、1)レーシック後白内障患者における角膜屈折力の測定、2)涙液破綻時間(BUT)の測定、3)コンタクトレンズの適合性の測定、が挙げられていました。
3)についても昨年の当ブログに書きましたので、興味をお持ちのかたは是非ご覧下さい。
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