子育て回顧 その1

今年も早や師走となりました。1年が年々加速しているように感じるのは年のせいなのでしょうか?12月といえば今は「お歳暮、クリスマス会、年賀状、大掃除...」などで気忙しいですが、今から15年前の12月は長男の中学受験を控えていてクリスマスもお正月もありませんでした。(ありましたけど、それどころじゃなかった。)当時は年が明けて1月の初旬に和歌山、中旬に奈良、下旬に大阪、兵庫、京都そしてちょっと後で鹿児島ラサールというスケジュールで私立中学の入試がありました。ですから、この時期はもう最後の追い込みで塾はほぼ毎日夕方5時〜10時半くらいまであり、家に帰って来るのは11時過ぎ。駅までの信号が点滅になるような時間に12歳の子供を迎えに行ってました。帰ってからも塾の宿題があるのでお風呂からでて半分寝ている息子を「寝たらあかんで!ちょっとくらい寝んでも大丈夫やから〜」と叱咤激励しながら宿題、間違い直しをさせていました。今なら虐待と言われるかもしれません。
私は昼寝しているので眠くないのです.....。

模擬テストで点が取れなかったところを分析しておき、マンガを持ってトイレにこもる息子を追いかけ、「一朝一夕の意味は!」「呉越同舟の意味は!!」「愛媛の特産品は!」「日本で一番長い川は?!」とドアの外から怒鳴りちらしていました。息子より私が全部覚えてしまう勢いで。(笑)

受験日までを毎日カウントダウンの12月でした。中学受験は子供より親が熱くなるイベント(?)だったなあ〜と思います。12歳でも女の子は精神年齢が高いですからかなり自覚を持って受験勉強しますが、男の子はおぼこい(幼い)から勉強させるのは大変でしたが、これは息子のため!と言い聞かせ鬼母となっていました。

中学受験のその後はまたの機会に書きます。

現在、研修医として働く息子は中学受験を振り返って「あんなに勉強したのは中学入試と国試の人生で2回やったわ。しんどかったけど、達成感はあったかなあ。」

その言葉を聞いて鬼母はほっと胸を撫で下ろすのでした。
                                             Y.T