急性緑内障

急性緑内障緑内障発作)とは、狭い隅角が突然閉塞になり、眼圧が急上昇する病態です。予防法としてレーザー虹彩切除(LI)、白内障手術がありますが、未だに無くなってしまうことはありません。

お正月明けの外来でも早速、そのような患者さんがおられました。以前にLIがしてあったにもかかわらず発症したということは、LIが完全な予防策ではなかったことを証明しています。

今では前眼部OCTという便利なツールがありますので、全周にわたって隅角の閉塞状態を記録することができます。この症例では、ほぼ全周、周辺部の隅角が閉塞しておりました。眼圧は40mmHgくらいに上昇していました。

縮瞳薬で眼圧が下がらなければ直ちに手術をしなければなりません。手術は水晶体摘出(IOL挿入)と隅角癒着解離術(GSL)を同時に行います。手術に際し、眼圧が下がっていない場合は、扁平部から硝子体を切除吸引して下げます。硝子体手術装置が必要です。

それでも眼圧がさがらなければ後日トラベクレクトミーを行うことになります。

今日は白内障手術のあとそのような患者さんを手術いたしました。明日の眼圧がちょっと心配です。


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