ARMDとRRD

今日はお昼から硝子体手術が2件行われました。一件目はDMのトリプル手術で、なんの問題もありませんでした。

2件目は硝子体出血による眼底観察不能例でしたが、超音波エコーにて網膜剥離らしい所見がありました。しかし、後極中心の扁平剥離で、年齢から考えても、ARMDによる網膜下出血が硝子体に及んだものと想像しておりました。

ところが、実際に手術を行ってみると、周辺部の裂孔からの網膜剥離であることが判りました。ただ、網膜下出血も認めましたので、あるいは、ARMDとRRDの合併かもしれません。

かもしれないというのも、網膜下は手を触れずだったからです。網膜に孔をあけて出血を吸い出すという操作は、PVRの危険性がとても高いです。周辺に大きな孔があいておればさおさらのこと。

ここは、安全第一の方法を選択いたしました。

幸い、剥離の丈は高くなかったので、ガスによりうまく裂孔閉鎖が出来ることを祈っています。

先日講習会を受けましたので、ICL(Intraocular Collamer Lens、有水晶体眼内レンズの一種)を開始できるようになりました。費用は両眼で80万円と高いですが、LASIKの適応をはずれた高度近視の方には朗報です。


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