もうすぐ夏休み

今週はお盆休みの前の週のせいで、月曜日から忙しい日が続いています。手術もフル回転。

今日はお昼から白内障手術が17件でしたが、ひさしぶりに骨の有る一日でした。多焦点IOLが2例、どちらもテクニスマルチアクリルを入れました。白内障としては難易度が高くはありませんが、「絶対に」破嚢できないと思っていますので、ストレスはかかります。また、乱視対策もしなくてはなりません。

昨日と今日の連日の手術の方が数名おられました。連日手術は高度近視の方でよく行います。術後不同視の期間をなるべく少なくするのが目的です。そのうちの一名が、昨日の手術の折に核が硬かったため、角膜混濁を来たしてしまいました。いずれ治るものですが、連日混濁になっては生活に支障を来たしますので、これまた「絶対に」混濁をおこさないようにとのストレスがかかりました。

POAGによる虹彩後癒着がひどい方がおられました。全周の癒着で、虹彩の伸びもありませんでしたので、放射状切開を行いました。

ひさしぶりにピギーバックを一例行いました。IOL度数は40D以上という、典型的な小眼球で、30DをINに、15DをOUTに挿入いたしました。極端な浅前房、やや小さい角膜という条件で、「絶対に」CCCに亀裂を入れないというのも結構ストレスフルです。

ピギーバックではIOL度数がどの程度狂うか、予測が難しいです。それも、これだけの高度遠視であれば当然のことです。たとえ多少遠視が残ったとしても、患者さんの満足度はとても高いのが普通です。


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