男女差

以前から気になっていたことが、このたびニュースになっていました。
「顔の障害等級で男女差は『違憲』…広がる波紋」
(6月7日9時35分配信 読売新聞)
「顔などに大きな傷跡が残った労働災害の補償で、男性は女性より低い障害等級とする国の基準を「違憲」とした京都地裁判決が波紋を広げている。(中略)厚生労働省の運用する労災の障害等級では、容姿に著しい傷跡が残った場合、女性の方が精神的苦痛が大きいなどとして、男性は12級なのに対し、女性は5等級上の7級になる。給付額の差も大きい。」
この障害等級の男女差については、私の医学生時代にも話題になったことがありました。
「男女平等といいながらも、国がお墨付きで差をつけてるね〜」と、学生同士でワイワイと議論しながらも、行き着く先は「でもまぁ、やっぱ差があって当然かなぁ〜....」という男子学生のあきらめで終わっていました。
それから10年以上経った今でも、個人的には差があってもおかしくないとは思ってしまいます。女性は化粧にエステなど、顔にかける努力、時間やお金は男子より総じて高いと思いますし、人情的には...。
しかし、男女平等を唱えるからには差をつけるのはおかしいという意見もやはり正しいと思いますので、落としどころを探さねばなりません。
結局、国は控訴を断念したようですので、今後の労災障害等級の変更が注目されます。
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