草刈り機

毎年、この新緑の季節になると草刈り機を使っているのを見かけます。
これが実はなかなかの曲者で、草刈り中に飛んできた小さな石や破片が目を突き破って緊急手術!というのが、私の大学病院勤務時代に何度も繰り返されていました。
眼内の破片は金属であることが多かったので、欠けた刃先が飛んでくるようです。保護メガネをかけていれば大丈夫なのですが、これを草刈り機の使用時にきちんとかけている人は残念ながらあまり見かけません。
フェイスシールドをしていても、それを突き破って目に入ったという報告(*下記)までありますので、草刈り機を使用する場合にはしっかりとした保護メガネが必須です。また、草刈り機の近くにはうかつに近づかないようにしましょう。
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* 臨床眼科61巻(2007年) 「動力草刈り機作業中にフェイスシールドを装着していたにもかかわらず穿孔性眼外傷をきたした2例 」

参考写真: 術後の保護メガネです。