本日の白内障手術より

今日も昼から白内障手術。やっと終わったところです。

今日はいつもよりバラエティーに富んでいました。多焦点が3例あったのは普通として、あと、チン氏帯が弱いことがわかっていた患者さんがおられました。

加えるに、ハルナールの内服中でしたが、こちらは1か月前から服用を中止してもらっていました。幸い、術中の縮瞳に悩まされることなく、また、思ったほどの断裂でもなく、なんとか普通どおりに手術を終えることができました。

もうお一方、DM合併の白内障で、術直前の検診にて硝子体出血、虹彩ルベオーシスを認めました。そこで、白内障手術の際に抗VGF抗体薬の注射を行いました。今後一カ月以内に硝子体手術を予定しなければなりません。

LRIとの同時手術もありました。2.5D程度の倒乱視症例で、LRIは鼻側のみに行い、耳側は透明角膜切開創をやや内側(角膜中心寄り)に移動し、3mm幅で切開いたしました。鼻側はLRI、耳側は白内障手術の傷を利用した乱視矯正ということです。

今日はアルコン社が最近開発したディスコビスクという粘弾性物質を使いました。

凝集能に優れた物質と分散能に優れた物質を混ぜ合わせたということです。当院では前房形成能力にすぐれたビスコートを時々使っておりますが、今回のディスコビスクはビスコートに似た使いごこちであり、なおかつ、その欠点である、洗い出し難さ、皮質の残留などが解消されているように感じました。


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