縫合

連休明けの火曜日、今日も白内障手術を行いました。毎年、成人の日が済むと正月気分も終わり、普段通りの日常になりますね。

一昨年に比べると、昨年の一年間はどことも患者数が減ったようです。ある大学病院眼科の年報を見ると、1〜2割手術数を減らしていました。これはもちろん、リーマンショック後の不況が長引いているからだと思います。

当院では、自由診療LASIKが減りました。白内障手術はもともと枠に限りがありますので、一年の総数はそれほど変化ありませんでしたが、重症例が増えたように思います。

瞳が真っ白になって、あるいは両眼とも視力が落ちたのでやむにやまれず受診した患者さんの増加です。

もう一方の眼の視力が(0.8)くらいだったら、「もうちょっと我慢します」とおっしゃる方も多いです。

先日、ハルナール服用患者が増えていることを書きました。本日の手術でも一例そんな方がおられました。また、ステロイドの内服をされている方が2名おられました。ステロイド内服もなぜか増えていますね。

何年か前に、ステロイドの内服をされている患者さんで、晩発性の眼内炎を経験いたしました。それ以来、ステロイド内服患者さんでは必ず一糸縫合することにしています。

最近は、当院の福永医師に教えていただいて、I/Aの前に縫合することにしています。粘弾性物質で前房が形成されている時の方が、容易かつ確実に縫合できますし、前房が消失する時間を少なくすることができ、より安全になります。

大阪府下の工場地帯では、町工場の倒産、閉鎖があいついでおり、核家族どころか、母子家庭、父子家庭が増えているようです。新しい雇用を産み出すためにも、医療、介護、福祉政策の充実が期待されます。

ST