ワイドアングル硝子体手術観察システム

今日は白内障手術を行いました。今週は月、火、水と3日、白内障手術を行います。

世の中不況になり、患者さんの受診は減ってきています。特に美容外科LASIKなどの自費診療は目に見えて減っているようです。

そんな中、白内障手術は減る気配がありません。

メガネをかければ見える視力を矯正するLASIKと、メガネをかけても見えない視力を回復する白内障手術とでは、根本的な違いがあります。前者は多少の不便を我慢すればすみますが、後者は社会生活を送れるかどうかの瀬戸際の問題です。

そう考えると、白内障手術が不況によっても減ることがないのは、当然のことですね。


先週末、実に十数年ぶりに網膜硝子体学会に出席してきました。あるセッションに講師として呼ばれたからです。なかなか楽しいひと時を過ごすことができました。

今や、23〜27Gの無縫合硝子体手術は当然のことで、話題にすらなりませんが、これを行うに際して脚光を浴びているのが、前にも書いたシャンデリア照明装置と倒像鏡の原理を応用したワイドアングル術中観察システムです。

このワイドアングル、実は、当院ではすでに1995年頃から使っています。ワイドアングルの使用歴だけは日本でもすごく長い方でしょうね。

開業して硝子体手術をする際、慣れた助手がいなかったので、苦肉の策として導入したワイドアングルが、これだけ普及するとは思っていませんでした。

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