ハワイの学会

アメリカの基礎眼科学会(Association for Research in Vision and Ophthalmology, ARVO)が初めてハワイで開催されたので、20数年ぶりに参加いたしました。連休中にお休みをいただき、4泊6日で行ってまいりました。

アメリカに研究留学中から10年くらいは毎年のように参加しておりましたが、開業するとともに遠ざかっていました。久しぶりに参加してみると、やっぱり、眼科臨床医にとっては直接役立つ情報は少ないものの、現在の眼科学のトピックスが網羅されており、心の洗濯が出来ました。

10年前くらいまでは毎年アメリカのフロリダ州で行われておりましたが、今回ハワイ、次回バンクーバーなどと、今はアジアパシフィックの参加者を当て込んでいるようです。また、演題も臨床からの採択が増えており、毎年サラソタで行われていた頃とは全く異なる学会になっています。

OCTを開発した日系米人フジモト氏(マサチューセッツ工科大学工学博士)は眼科以外の分野、例えば消化器内視鏡でもOCTを活用して、組織的な解析をするといった方向へ発展しており、眼科発の研究がより一般的な分野へと広がっています。この人はもうすぐノーベル賞を取るのではと噂されています。

日本の学会でも出てきた「補償光学カメラ」の演題も多かったです。OCTのように深さは出せませんが、普通では見えないごく初期の病変を見つけることができ、今後の発展も期待できそうです。

ハワイ旅行自体、6年ぶりのことで、その間ワイキキの佇まいも少し変わってきています。日本から最も近いアメリカ。もはや永住したいとは思わなくなりましたが、時々行って独特の空気、雰囲気を味わうのは、気分転換に最高です。


宿泊先のトランプタワーからの夜景。さすがトランプホテルはいろんな意味で一流でした。

ホノルル水族館にて。ハワイは孤立した島ですので、独特の生物も多いようです。

ホノルル動物園には孔雀が放し飼いされていました。

ST