この夏休み、オスロで空港からタクシーで街中のホテルコンチネンタルに着き、部屋に入りますと、かすかに音楽が聞こえて参りました。グリーグのピアノ協奏曲の2楽章でした。とってもきれいなメロディーです。
グリーグのピアノ曲はペータースの全集版で4巻程で、それほど多くはありません。うれしいことに、そのどれも技術的にさほど難しくないので、われわれアマチュアの愛好家にとってありがたい作曲家です。技術的に難しいからといってかならずしもよい曲とは限りません。むしろ、やさしいほうがきれい。
グリーグの叙情小曲集、シューベルトの即興曲、メンデルスゾーンの無言歌集、ショパンのノクターンなど、平易ながら美しい曲はいっぱいあります。
自宅のスタインウェイと診療所のベヒシュタインとでは趣が異なります。響きの厚み、音の華麗さではスタインウェイが上ですが、ベヒシュタインも独特のしっとりした音色で聞かせます。タッチも幾分異なり、古典の曲はこちらのほうが弾きやすい感じです。
クリスマス会に備えて、シューベルトの即興曲作品90の3、4、ショパンの幻想即興曲、スケルツォ2番などを練習しています。
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