日本の大学進学率は低い?

ある雑誌で、かつて「ミスター年金」と言われた政治家が、「日本は教育格差の傾向がどんどん強まっている。日本全体の大学進学率は5割しかなく、先進国の平均以下。教育費の自己負担額を下げて、チャンスの偏りを正すことが急がれる」と書いていました。

私は教育の専門家ではないのでスウェーデンフィンランドのことしか知らないのですが、スウェーデンフィンランドでは6歳〜16歳の義務教育は授業料が無料なだけでなく教科書、文具、遠隔地の家庭にはスクールタクシーまでがタダ。給食は当然のこと、遠足の日の昼食まで学校が用意してくれる。小学3年までは宿題もなくゆったりペースだが4年になると年4〜6回のテストがあり点数をとるためには知識を詰め込まざるを得ない。中学に入るとさらにテストが増えて厳しさが増すそうです。そして、高校は日本と違って入試はなく、小学校、中学校の成績で決まります。又日本と大きく異なるのは高校に進学する生徒の割合は約半数です。日本はどうでしょう?現在の日本は97%が高校へ進学していますので、97%の高校生の51.5%が大学進学しているのです。この数字は決して低くないと思いませんか???

スウェーデンフィンランド:中学生の50%→高校生の50%→大学生 つまり中学生の25%しか大学に進学しません。それ以外の子は職業訓練校に進学です。職業訓練校には観光、調理、デザイン、福祉などがあり、また途中で大学で学びたいと思ったら大検などがあり、将来設計は柔軟に描き直せるそうです。そして、何より教育の大前提は子供は未来の国の担い手=将来の納税者として(ちゃんとした国民)育てること、だそうです。


長男が小学2年の時に始まった「ゆとり教育」がこの度ようやく「脱ゆとり教育」になるそうです。日本の将来の担い手である子供達が学問あるいは職業を学び、その学んだことを生かして社会に貢献できる人となるような教育になることを願います。
Y.T