テクニスマルチの新型

厚生労働省が認可し、高度先進医療に入っている多焦点眼内レンズとして、当院でも最も多く使われているのがテクニスマルチです。2月より、このレンズに新型が追加されたので、早速使ってみました。

新型は基本、従来型と同じ設計ですが、近用レンズの加入度数の少ないものが加わりました。従来、眼前約30cmにピントが合っていましたが、新型ではこれに加え、40cmのものと50cmのものとが加わりました。

携帯や細かい文字に合った従来型に比べ、コンピューターなどやや遠くの文字にピントが合います。

これにより、個人のライフスタイルに合わせた加入度数の選択が可能になりましたので、手術前にどれを選ぶかよく説明することにしています。

加入度数が少ないほど中間部(1mくらい)の視力の落ち込みが少なく、遠くの視力が出しやすく、かつ、グレア、ハロが少ないとされていますので、今後はこちらがより一般的になってくるかもしれません。

ST