3D生体プリンターに見る未来の医療

年明けの新聞で興味深い記事を見つけました。
3Dプリンターで動脈 佐賀大など開発 患者の皮膚使用」産経新聞 1月6日(月)
3D(3次元)プリンターを活用し、患者本人の皮膚などから動脈を作製する技術を、佐賀大学と東京のバイオベンチャー企業が共同で開発したとのことです。
これは衝撃的です!ついに未来の医療が見えてきた感があります!
3Dプリンターについては昨年の記事でも述べましたが、この段階では治療への応用ではなく、教育や説明に利用できる程度でした。
それに比べて、もしも患者自身の細胞から3Dプリンターで自由自在に組織を形成できるとなると、ほとんどすべての組織が移植できることになりそうなので、iPS細胞の応用と併せて医療に大革命を起こすかも知れません。
例えば、これまでは作成困難と思われた透明な角膜実質は、今後3Dプリンターが進化してコラーゲン繊維を規則正しく配列できるレベルにまで達すれば可能と思われます。
出来上がった透明な角膜実質に、上皮や内皮細胞なども印刷(!?)すれば、拒絶反応の起こらない人工角膜の完成です。
その後、患者さんの角膜をフェムトレーザーできれいに切開して、人工角膜をピタッとはめ込めば、合併症の無い夢の角膜移植が出来そうですね!
さらに調べてみると、すでに肺胞なども作る試みがなされているようです。
水晶体も作って白内障手術に使えるでしょうか??とても夢が広がります。
100年後の医療をタイムマシーンで見に行ってみたいです!!

The new 3D cell printer(海外のサイトより)
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