マキュエイド

今週は月曜日に硝子体手術を3例と、火曜、水曜に白内障手術、木曜に近視矯正手術を行います。硝子体手術の内容は、DM1、BRVO1、それに硝子体混濁1でした。

いずれもマキュエイドによる可視化を行っています。昔(といっても数年前のことですが)、20Gカッターによる手術の際には、可視化というようなこともなく、カッターの吸引圧にて容易に硝子体剥離を作り、切除したものでした。しかし、今の23〜25Gカッターでは吸引力が弱いので、そのような操作は困難になっています。その代わり、マキュエイドで可視化して、カッターの先やピックなどで後部硝子体を網膜面から持ち上げます。

吸引圧が弱くなり、カッティングレイトが上がったことにより、周辺部の網膜を吸引することによる、医原性の網膜剥離がとても少なくなりました。もちろん、トロカールを使うことにより、最周辺部の硝子体基底をひっぱることが少ないことも安全面に貢献しています。

患者さんもよくご存知で、「手術から1週間経ったので、もう網膜剥離の危険は無くなったでしょう?」とかのご質問を受けることもあります。

今日はお昼から22例の白内障手術を行いました。さすがに5時ちかくまでかかってしまいました。

ST