エニアグラム

エニアグラム」とは数千年前現在のアフガニスタンで地方で生まれた人間学です。エニアグラムの原則は「人間は生まれながらにして、その人を活かす力が与えられている。その力の特性は9種類に分類できる」というものです。それぞれの人の性格のタイプを決定するのはその人を活かす力、つまり「本質」です。「本質」とは私達性格を作る根っこの部分のことで、「本当の自分」とも言えます。つまり言い換えると「エニアグラム」の原則は「人間の本質には9種類あり、誰もがそのうちの一つを持って生れてくる」ということです。しかもこも原則は人種、男女、年齢に関係なく地球上のどの地域でも「人間の本質は例外なく九つに分類できその比率は九等分である」ということが米、スタンフォード大学の心理学者を中心に研究、実態調査、証明されました。


エニアグラム」は先ず自分自信を知ることから始まります。それは、自分に与えられている「素晴らしいもの(賜物)」を発見しさらに、自分の悪い傾向を知り、受け入れることです。「エニアグラム」の助けを借りて今まで気付かなかった「ありのままの自分」を発見し自分の性格の特徴を知ることができます。「エニアグラム」が最も重視するテーマは「囚われ」です。「囚われ」とはその人が常に意識しそうありたいと願う事柄で「こだわり」とか「執着」と言うことができます。多くの人は自分の悪い傾向である「囚われ」に気づいていません。この「囚われ」は生まれながらに持つ本質が生後の環境の中で生み出す「歪み」「偏り」です。自分の「囚われ」を知り良い面、悪い面を的確に把握できたら自分の良さを伸ばし周囲の人にもその好ましいエネルギーが波及することになるでしょう。

それでは簡単に各タイプの「囚われ」と「行動の傾向」を書きます。
タイプ1・「完全を求める」「完全をめざして一生懸命頑張り、いい子でいようとする」
タイプ2・「自分の必要をないがしろにする」「にこにこして優しいことで、受け入れてもらおうとする」
タイプ3・「成功にとらわれ過ぎている」「効率よく物事を成し遂げ、成功した姿を認めてもらおうとする」
タイプ4・「平凡さを嫌う」「感受性の豊かさ他の子との感じ方、美意識の違いを訴え特別な存在だと認めてもらおうとする」
タイプ5・「自分の空虚感を知識や情報で補う」「情報や知識を収集し自らの頭の良さ、知識の豊富さを認めてもらおうとする」
タイプ6・「現実に適応できるかどうか恐れている」「言いつけをきちんと守り誠実であることで、受け容れてもらおうとする」
タイプ7・「肉体的にも心理的にも苦しみを極力避ける」「楽天家で明るく、楽しい子であることで注目や関心を買おうとする」
タイプ8・「自分の強さを誇示し、弱さを隠す」「正義を貫く強さを評価してもらおうとする」
タイプ9・「葛藤を避け、内面の穏やかさを守る」「穏やかな雰囲気を作り、好ましい調和を築こうとする」

さらに詳しく知りたい方は「エニアグラム」の本を読んでみてください。「あなたの欠点は.....」と言われたら不愉快なだけですが、「こうすれば、もっと素晴らしい人間になれる」と言われれば受け容れてもいいかな、という気になります。興味のある方は是非「エニアグラム」を読んで「自己発見」「自己成長」の助けにしてください。


「鈴木秀子のエニアグラム活用術」 春秋社   

                                                  Y.T