ICL

ICLとはImplantable Contact Lensの略称で、有水晶体眼内レンズの一種です。

普通の眼内レンズ手術のように水晶体を摘出するのではなく、そのままにしておいて入れる眼内レンズです。ICLの位置は虹彩の後ろで水晶体の前、つまり後房ということになり、前房中に虹彩を利用して固定するアルチザンレンズとは対照的です。

このICLが今年の始めに厚生労働省により認可されたそうで、一定の手続きを踏まえた上、今年の夏ごろから一般に使えるようになりそうです。

使用目的はもちろん、屈折矯正です。水晶体の機能が良好な若い世代で、かつ、LASIKの適応とならない強い近視で用います。

水晶体機能が落ちた老齢世代では、普通の眼内レンズ移植がベターですし、若い世代でも、弱〜中等度の近視で角膜厚に余裕があればLASIKを選択するのが普通です。

LASIKを希望されても適応にならない方が10%以上おられます。そのうちのまた何%かはこのICLで救われることになります。

手術や検査は白内障手術を行っている施設であれば問題ありません。

難点は保険が利かず自由診療である上、値段が高いことです。

当院における詳細は後日ホームページに掲載いたします。


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