メンデルスゾーン

今日はいつもの通販の楽譜屋から楽譜が一冊届きました。Henleのメンデルスゾーンピアノ曲集第2巻です。これで独奏用ピアノ曲集全3冊がやっと揃いました。

 

メンデルスゾーンはヴァイオリン協奏曲が最も有名ですが、ピアノ曲もたくさん書いています。裕福な家に生まれ、幼少時にまずヴァイオリンを習い、次いでピアノもマスターし、子供の頃からたくさんの曲を作っています。

 

メンデルスゾーンの天才ぶりは、残された曲から明らかです。16歳時の「弦楽八重奏曲」は今でもよく演奏される傑作ですし(特に3楽章のスケルツォは名作で、私はこれをピアノでよく弾いています)、ピアノ曲で最も有名で素敵な「ロンドカプリチオーソ作品12」は15歳で作曲されました。

 

これを例えばショパン15歳時の作品「ロンド作品1」と比べると、さすがのショパンといえども、早熟ぶりではメンデルスゾーンに到底及ばないことがわかります。

 

メンデルスゾーンピアノ曲では「無言歌集」が最も有名で、演奏も容易なことから人気も高いです。作曲者の生前からそうだったようで、逆にこれがあるため、低く見られたとウィキペディアには書いてあります。 Henleでは第3巻が無言歌集です。

 

メンデルスゾーンはきっちりと出版しなかったため、作品番号と作曲年代が一致しません。また、番号のない曲もたくさんあります。しかし、最も新しい、Henleの曲集で初めて、作曲された年代順に曲が並べられました(無言歌は除く)。さすがHenleの仕事です。

 

メンデルスゾーンショパンやリスト、シューマンとほぼ同学年で、天才ぶりは一番でしたが、最も早くに38歳で亡くなってしまいました。

 

ピアノ独奏曲は、他の3名の作曲家ほどはあまりレパートリーに定着しておりませんが、そんな現状が不思議なほどの名作がたくさんあります。

 

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