インフルエンザワクチン

徐々に気温が下がり、空気が乾燥してくると流行してくるのがインフルエンザです。

前もってインフルエンザワクチンを予防的に接種することで、感染は防げませんが、発症するのを防止したり、合併症のリスクを軽減する効果が望めます。

インフルエンザには様々なタイプがあり、毎年流行するタイプが異なりますが、世界での流行状況を見て、世界保健機関が予測をして、それを基に日本でもワクチンが作成されます。

ワクチンの作成方法は、まず原料となるウイルスを増殖させる必要があります。その増殖させる際に使用されるのが、孵化鶏卵です。孵化鶏卵にインフルエンザウイルスを注入して、増殖させた後、精製・凝縮し、感染性を無くし、国の検査を通過したものがワクチンとなります。ただ、大人一人分のワクチンを作成するのに、孵化鶏卵が1~2個必要になるため、多くの人の予防接種ワクチンを作成するには、時間も労力もたくさん必要で、ワクチン不足が懸念される年もあります。

先日ドイツの化学者が細胞培養法を用いた方法で、黄熱ワクチンの作成に成功したそうです。黄熱ワクチンも鶏卵を使って12か月かけて作成していましたが、この方法では2週間で1000万回分ものワクチンが作れたそうです。

いまだこの方法でインフルエンザワクチンが作成できるか検討段階だそうですが、短期間でのインフルエンザワクチン大量製造が可能になるかもしれません。

 

TN