拡大する手術適応

今週は水曜日が祝日のため、火曜、水曜の白内障手術がお休みです。昨日の月曜は、硝子体手術2件、レクトミー関連2件などが行われました。

一時はやめようかと思ったこともある硝子体手術ですが、小切開無縫合を導入以来、日帰りでむしろ良さが発揮できることがわかり、積極的に取り組むことにしております。

とはいえ、網膜手術の場合、予後不明の場合も多く、患者さんとの信頼関係がもっとも大切になってきます。

適応を考える場合は、手術の予後と安全性の兼ね合いが大切と思います。安全性がアップすればするほど、手術に対する敷居が低くなります。

白内障手術がそのよい例で、昔のECCEに比べると予後、安全性とも飛躍的に高まっておりますので、「透明水晶体摘出」も場合によっては適応となってくるわけです。

硝子体手術でも、無縫合小切開により、安全性が高まりました。(もちろん、感染対策を万全にした上での話ですが・・・。)

となってくると、昔ならば適応と考えられなかった、セロファンマクロパチーや飛蚊症(単純硝子体剥離)なども適応に入ってくる可能性があります。

難治症例に対する取り組みとともに、軽症例をより安全にということも、医療の進歩にちがいありません。


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