ならまち

先日、奈良の実家に帰り、母親と「ならまち」を散策してきました。


「ならまち」 とは、奈良市街地の南部に位置し、奈良に都があった時代の道筋をもとに発達した
歴史的町並みが残る場所です。
もともとは世界遺産元興寺の境内でした。


まずは「格子の家」。
無料で伝統的な町家を見学できます。


格子は、昼間は外から家の中を見えなくする目隠しの役目を果たすと同時に、
中からは外がよく見えるようになっています。


箱階段は、家の中の収納スペースが少ないため、空間を無駄なく使う先人の知恵です。


そして「ならまち」では、庚申堂(こうじんどう)のお猿さんの形をしたお守りを魔除けとして、
家の軒先に吊るします。
家族の人数に合わせて、お守りを吊るし「身代わり猿」として家族の安全を守ります。


次に、「ならまち」 から少し外れ、「志賀直哉旧居」へ行ってきました。
学生時代、近くを自転車で漕いであたりをぐるぐる探し回りましたが、恐ろしく方向音痴のため
いつもたどり着けずに断念していました。
今回も、親子で地図を見てもさっぱり分からず何回も人に聞きながらやっと到着。

想像以上に大きなお屋敷で、部屋数も多くてびっくりしました。
当時使われていたダイニングテーブルやソファーもそのまま置いてあり、和と洋を兼ね備えた旧居です。

ここで「暗夜行路」を執筆し、武者小路実篤高村光太郎たちがこの家を訪れたとのこと。
当時の写真もたくさん飾っており、写真の景色が現在と全く同じでした。


他にも元興寺や新薬師寺などの神社めぐりをして、
奈良公園の「鹿の飛び出し注意」の看板の真下に座り込む鹿さんたちをパチリ♪
暑さでぐったりしていました(>_<)


HK