Born To Run

「BORN TO RUN」という本をご紹介します。
全米でロングラン・ベストセラーとなり、もっぱら「読めば走りたくなる」との評価でしたので、まさかそんな本があるのかと半信半疑で読んでみました。
結果は...
ハマりました。
この本に登場するようなウルトラマラソンはもちろん不可能ですので、私が一度に走れるのはせいぜい10km程度ですが、楽しく走ってます!
物語は、筆者であるマクドゥーガル氏の「どうして私の足は走ると痛むのか?」という素朴な疑問から始まります。
そして、タサブタイトルにもなっている「ウルトラランナーVS人類最強の走る民族」の奇跡的なレースでクライマックスを迎えるわけですが、これが実話というだけでも感銘を受けます。
しかし、この本の醍醐味はこれにとどまりません。
筆者が疑問を解決していく過程での、走ることについての医学的見地からの考察は素晴らしくかつ衝撃的で、まさに目からウロコが落ちる思いです。
さらに、その考察がなんと人類そのものの進化の歴史にまで迫っていく部分は読んでいて圧巻です。
ご興味をお持ちの方は是非読んでみてください。
ただし...
初めの半分くらいまで非常に読みづらいです。
そして、それをようやく乗り越えて素晴らしいゴールに至るという感じです。
あたかも本の構成自体までマラソンかのようです。

BORN TO RUN /クリストファー・マクドゥーガル著(NHK出版, 2010年)
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