ゴールデンタイム

ゴールデンタイムといえば、放送業界でいうところの視聴率のとりやすい夜の7時〜10時ごろを指すのが一般的ですが、医学の世界では病気の発症後に治療を行うべき時間を指します。
たとえば、脳梗塞では3時間以内、心筋梗塞は6時間以内などが治療のゴールデンタイムの目安で、この時間に治療を開始できなければ生存率が急激に下がるとされています。
目の病気でもゴールデンタイムが存在し、とくに網膜の動脈が詰まる病気(網膜中心動脈閉塞症)では100分程度で不可逆性変化に至るといわれていますので、一刻を争う早急な治療が必要になります。
症状としては、急に目が見えなくなってすぐ気付きますので、数時間以内には診断をつけて治療を開始したいところです。(できれば1時間以内が望ましいですが、現実的にはなかなか難しいです...)
発症してから時間が経ってしまうと視力の回復は困難になりますが、それでも24時間以内であれば回復の可能性は少しは残っているので、目が急に見えなくなった場合にはとにかくなるべく早く眼科を受診するようにしてください。
他にも眼科で緊急性のある病気・ケガはいろいろとありますので、また機会があれば書きたいと思います。
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