マスク起因眼感染に注意

9月30日で緊急事態宣言が解除されることが決まったからか、今日は新規の患者さんがとても多かったです。ということは、今まで受診を我慢されていたということであり、コロナの影響のすごさを感じます。

 

去年の春から始まったコロナ騒動。「3つの密を避ける」の標語の下、あらゆる会合は中止かオンラインになり、ワイワイガヤガヤの会食はご法度、少人数の会食でも飲酒はダメ、遠方への移動もダメ、もちろん海外旅行はとんでもない、ということで、不自由な生活を強いられてきました。

 

今回の宣言解除でどのくらいの自由が取り戻せるかはわかりませんが、ワクチンが普及してきたことでもあり、制限は徐々に解除されて、普通の生活に早く戻れることを期待します。

 

マスク強制生活の影響は、眼科手術にも及んでいる可能性があるそうです。コロナ禍以来、硝子体手術の術後眼内炎が増えているとの報告があります。また、結膜炎や眼瞼縁炎、麦粒腫が多く見られるのもマスクが関係しているのかもしれません。

 

マスクをすることにより、呼気が前に出るのではなく、マスクの端から皮膚を伝って排出されるので、目の中や周囲の皮膚に呼気が吹き付けられます。結果、口腔内の常在菌による感染、炎症が起こりやすくなるのです。

 

対策として、人と会わないときや家ではなるべくマスクをしないこと、マスクは常に清潔にしておくことがあります。また、マスクは鼻の固定金具をしっかり密着させて、呼気が上に吹き出さないようにしてください。

 

当院では眼内手術の後は、感染予防のために防護メガネをしていただいているのですが、「人と会わない時はなるべくマスクをはずす」ことにも気をつけていただきたいと思います。

 

ST