2度目の緊急事態宣言

2度目の緊急事態宣言の真っ最中です。大阪はじめ大都市では期限が延長されました(一応3月7日まで)。われわれ医療機関も緊張感を持って対処しておりますが、前回(昨年4月)とはやや異なります。

 

前回はなにせ未知のウィルスであり、怖さが先走りましたし、用意が出来てなかったということもあり、緊急性の低い手術は延期の方針が立てられました。医療資源をコロナに集中する必要があったからです。

 

ご存じのように、マスク、消毒薬が品不足になり、手術用のマスク、手術着が入手困難になりました。PPE(Personal Protective Equipment)の不足から、雨合羽を供出したこともありましたね。

 

幸い今回はその点での問題はありません。また、コロナの実態も分かってきました。医療崩壊を避けるためには、当院のような失明に直結する眼疾患を扱うところや救急病院など、むしろ診療の継続が求められています。

 

緑内障や網膜疾患など緊急性の高い疾患はもちろんですが、白内障でも受診が遅れることにより緑内障を併発したり、手術が難しくなったりすることがあります。油断は禁物です。

 

蜜を避けるため、1日あたりの手術予約数を制限しています。それでも手術日を増やすなどして、なるべく速やかに対応できるように心がけています。コロナを怖がって受診が遅れることのないようお願いいたします。

 

ST