当クリニックでは昨年
白内障手術のみで1000件を超える件数を行ってきました。
手術というものは、
医療者にとっては日常的なものだとしても
患者様からすると非日常的な
人生のビッグイベント・ストレスです。
手術が決まった患者様への手術説明時、
大半の方が「怖い」「緊張する…」と仰ります。
手術経験のない方や、手術経験がある方でも
“眼”となると怖く感じますよね。
今回は手術室の体制についてお話しします。
まず手術というものは、
身体を傷つけるため痛みが生じます。そのため麻酔が必要です。
主に全身麻酔か局所麻酔 で行います。
手術は
執刀医、麻酔科医、器械出し看護師、外回り看護師
最低この4人がいれば出来るとされています。
しかしこちらは全身麻酔の場合です。
当クリニックでは
局所麻酔にて手術を行なっているため、
全身麻酔を担当する麻酔科医は手術室内には常駐しておりません。
麻酔科医を除く3人はそれぞれ以下の役割をしております。
執刀医→手術を施行する医師
器械出し看護師→手術器具を受け渡しする看護師
外回り看護師→記録や患者の全身状態を管理する看護師
手術を行う執刀医以外の役割ですが、
まず手術室内にてベッドにご案内するのが
外回り看護師です。
患者様が手術時間耐えうる安楽な体勢であるかや、
執刀医が操作しやすい患者位置かなど
確認しながらご案内しております。
器械出し看護師は、
手術で使用する器械の滅菌状態を確認・
安全に使用できるかどうかを判断し、
医師が使いやすいように器具を受け渡し・管理する役割です。
また、手術中は
一番患者様や医師に近い位置にいる存在ですので
患者様の声や、医師の動きにも注意しながら行なっております。
白内障手術当日は散瞳(瞳を開いている状態)もしていますし、
手術室内の様子やスタッフの顔・表情など
周りの様子が分からないことが多く、
手術開始までの待機時間で不安が募るかと思います。
しかしチーム全体で患者様をサポートし、
安全に手術が施行できるよう尽力しております。
手術直前や、手術中も
スタッフは常にそばにおりますので
不安なことがあれば遠慮なく仰ってくださいね。
S.K.