リフラクティブ関西研究会

先週末は坪井院長と私の2人でリフラクティブ関西研究会に参加してまいりました。
「リフラクティブ」の名の通り、屈折矯正に関する分野の発表が主体です。
「関西」となっていますが、実際には全国各地から屈折矯正の超一流の先生方が集まっておられ、とても内容の濃い充実した一日でした。
私が気になるのはやっぱりレーシックのことで、日本のレーシック市場は2008年頃をピークとしてその後は様々な逆境にさらされて縮小傾向にあります。
そんな中ですので、現在までのレーシックの振り返りと今後の展望についての発表が印象的でした。
2000年頃のレーシック初期の段階では、適応症例がまだはっきり決められておらず機器も発展途上であったことから、近視の矯正効果がやや不安定であったり、エクタシアなどの合併症が稀ではありますが見られたとのことです。現在はレーシックも成熟期に入っており、矯正効果は安定し、重篤な合併症も極めて少なくなっていることから、過去のどの時代よりも安全にレーシックを行えるようになっているというデータを出しておられました。
しかし、市場が急速に冷え込んでおり、このままでは日本では消滅の危機にさらされていることから、それを打開するための策として、まずは自衛隊や消防士などレーシックが必要な方々に対して行えるように国にアピールしていく方法が良さそうです。アメリカでは兵士の方々に無料でレーシックが行えるように予算化されているとのことで、これを見習うという方向性です。
近視のみならず、眼内レンズ挿入後のタッチアップなどでもレーシックやPRK、PTKは無くてはならない技術であり、多くの方々にもこのことを知って頂きたいと思います。
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