多焦点IOLレンティス

今週も月曜日から忙しい日々が続いています。

白内障手術の中で、多焦点眼内レンズの希望者がとても多くなってきました。先進医療に入って6年くらいたちましたが、今頃になって患者さんの間で話題になっていること、先進医療の民間保険が普及してきていること、また、屈折型でオーダーメイドの多焦点レンズ、レンティスの評判が良いことが理由でしょう。

レンティスは今年の頭から新バージョンが導入されました。Xタイプです。ただし、従来型も併売されています。Xタイプは従来型よりも近方重視が特長で、術前に近視の方に適しています。近視の方は近くが良く見えることに慣れておられますので、術後、近くが見にくいととても気になります。

反対に、術前に遠視の患者さんは、術後の遠くの見え方が重要です。

ということで、Xタイプは近視の、また、従来型は遠視の患者さんに使用するのが良いです。

遠視が強いと眼軸が短くなっていますので、散瞳不良、浅前房を伴うことも多く、手術が難しくなります。

眼底に異常のない近視の患者さんに対し、Xタイプのレンティスを使用すれば、びっくりするような良い結果が得られます。

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