完全嚢内固定

今週から新学期が始まりました。われわれのところは、一見関係ないようですが、患者さんは普段お孫さんやお子さんの相手をされていますので、やっぱり、学校が始まりますと時間が出来るからか、来院される方が増えます。

今日はお昼から白内障手術を21件行いました。うち、多焦点IOLレンティスを2名の方に、アルコン乱視矯正トーリックを1名の方に使用しました。

これらのプレミアムレンズは、完全嚢内固定で、CCCの形、大きさもほどよいものでなければならず、通常の単焦点レンズよりも気を遣います。幸い、全21例、合併症なく終了いたしました。

先日の東京での学会でも話題となっていましたが、このCCCをレーザー(フェムトセカンド)で行う方法が導入されています。慣れればとてもよい方法だと思いますが、問題は時間がより多くかかることと、コストが莫大なことです。

ざっと見積もって、一眼あたり10万円。今の保険診療における手術代金が約15万円ですから、倍近くのコストアップになります。

このコストを誰が負担するかを考えると、今しばらくは従来の方法でよい結果を出す方が良さそうです。

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