花マル❀

4月12日、当院のフェムトセカンドレーザーが始動いたしました。従来から使用していたエキシマレーザー装置と対になる、同じ会社の製品ですので、同じベッドに寝たままで、両方のレーザーを受けていただけるようになっています。

LASIKの適応検査を受けていただいても、必ずしもこの手術を受けていただけるとは限りません。近視の程度、角膜厚、年齢という、三つの要素が特に大切です。

近視の程度が大きくなればなるほど、角膜の削る量が大きくなり、角膜は薄くなります。最終的な角膜厚は最低400μ必要とされていますので、角膜厚500μならば、−8Dくらいが限度となります。

しかし、術後経過にて近視への戻りがある場合、追加矯正をしようと思えば、その時点で420μくらいないと無理ですので、最初の手術で400μまで削ってしまうと、追加矯正が出来ない可能性が高くなります。

そもそも、角膜が薄くなればなるほど、近視への戻りも発症しやすいのです。

術後の予測角膜厚が450μ以上であれば、戻りも少ないでしょうし、万一の場合の追加矯正も余裕で行えます。そのような症例はいわば「花マル」といえましょう。

450〜420μくらいでも、追加矯正は可能ですが、戻りの可能性が出てきますので「◯」です。

400μ前後になる症例は、追加矯正が出来ない可能性が高いです。術後に視力が多少落ちたとしても、追加矯正ではなく、メガネ、コンタクトをしていただく必要が生じるかもしれません。ただ、術直後の完全矯正は可能ですし、矯正視力を落とす訳ではありません。「△」といったところでしょう。

それ以下の症例、あるいは、円錐角膜など適応の外れる症例はいずれも「×」です。

LASIKを希望し、来院された患者さんは、この4つのどこかに分類されます。「△」および「×」の場合、有水晶体眼内レンズ(ICL)や、年齢によっては白内障手術を考慮いたします。

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