コロナの収束

コロナ収束のきざしが見えません。患者数で言えば、緊急事態宣言の頃よりも増えています。それでも、「注意しながら」と言いつつ、経済活動は維持しようとしています。

 

これは世界的な傾向です。日本だけが増えているのではありません。また、日本だけが再度の緊急事態宣言を渋っているのでもありません。

 

4~5月のようなSTAY HOME作戦では、経済が持たないからです。国家の財政出動にも限度があります。どの国も、経済を重視せざるを得ないのです。

 

日本、米国、EUのいずれも、財政が大赤字です。これ以上、国債に頼ることはできません。日本はすでにターニングポイントを過ぎているとの説もありますが、発展途上国のように財政破綻することはないでしょう。輸出企業が強いので、円高圧力が常にあるからです。

 

報道されているように、夏のコロナは重症化が少ない特長があります。患者総数に対する重傷者、死者の数は春先の数分の一程度です。

 

この理由は諸説あり、コロナのようなRNAウィルスは変異しやすいから(弱毒株に変異した)とか、夏の暑さと湿気で気管支の絨毛運動が活発となり、肺炎になりにくいからとか考えられます。

 

いずれにせよ、軽症コロナのために、経済や重大疾患の治療をあきらめるのは、まさに「本末転倒」です。

 

今後、スペイン風邪のように、数年かけて集団免疫を獲得するまで続くでしょうから、どう折り合いをつけるかが大切となってきます。

 

ST