海外の状況

日本で2月くらいから始まったコロナ騒動は、未だに患者数が増え続けてるとはいえ、指数関数的ではなく、爆発的に広がっているという状況ではありません。しかし、海外はすごいことになっています。

 

われわれの分野(眼科医療)で、アメリカの学会のメーリングリストを追ってみると、3月初めの時点で、「診療を続けるべきかどうか」が関心のまとでしたが、3月中旬から「診療は続けられない」との考えが大半を占め、ついに3月20日から「緊急以外の診療は行なってはならない」ということになりました。先週末からほとんどの眼科医療機関が閉鎖されているようです。もちろん、4月末に行われる予定だった全国規模の学会も中止されました。

 

ヨーロッパの状況はもっとひどく、食料の買い出しやコロナ疑いでの病院受診以外の外出が禁止されているところが多いようです。

 

先進諸国で唯一、ほぼ正常な日常生活を送れている日本は、海外からも注目の的です。清潔好き(手洗い、マスク、うがい、室内裸足)、従順(自主規制でも大半が守る)、水資源が豊富、BCG接種など理由が考えられますが、本当のところはわかりません。

 

当院ではたまたま医療制度の変更により、3月中に多焦点レンズの手術を受けたい患者さんが多く、集中してしまいました。しかし、4月以降は1日の手術数を絞り、外来、手術とも予定をできるだけ先延ばしするようにいたします。

 

患者さん同士の接触をなるべく避けつつ、失明につながるような緑内障網膜剥離、視力の低下した白内障などへの対応は、従来どおり続けられるよう、できる限り努力いたします。

 

ST