気分がすぐれないとき

気分がすぐれないときは、明るい音楽を聴くとよけいに気がめいってしまいます。こんな時に役立つのが、チャイコフスキーの音楽です。とにかく暗い。そんな中で明るい光がさすと、自分も勇気づけられます。

 

子供の頃、家にSPアルバムが二つありました。SP?なんじゃそれ、と思われる人も多いことでしょう。1950年代まで、音楽再生の主流がSP盤でした。

 

その二つのうち一つがチャイコフスキー交響曲6番「悲愴」でした。子供の頃よく聴いたものです。変な子供ですね。メンゲルベルク指揮アムステルダム コンセルトヘボウの演奏。その後、同じ曲はいろんな演奏家で聴きましたが、刷り込みとは恐ろしいもので、どうしてもメンゲルベルクに戻ってしまいました。

 

最近、後期3曲以外の交響曲の良さに目覚めています。もともと、1番「冬の日の幻想」も好きだったのですが、今はまっているのは、3番「ポーランド風」で、特にその3楽章アンダンテ エレジーコの切ない美しさです。

 

ポーランドといえば、当時ロシアの支配下にあったのでしょうか。ショパンに見られるように、綺麗な旋律がそこいらにころがっているのでしょう。チャイコフスキーはロシアからこんなポーランドにシンパシーを抱いていたのかもしれませんね。

 

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