電カルの始動

昨日から本年の診療が始まりました。午前に診察し、午後は手術をするというパターンを20年以上続けています。昨今の「働き方改革」においては、労働の実働時間を短くすることにより(時短)、生産性を上げるという流れになっていますが、坪井眼科では早くから実践していることです。

 

更に進歩するべく、電子カルテを導入しました。1月からは実際にカルテを電子に置き換え、従来の紙カルテをなるべく使わないように、職員総出で練習しています。そして、2月から保険請求(会計)の医事コンピュータとつなげて、最初から最後まで電子化する予定にしています。

 

最も問題となっているのは、当院独自の手術予約です。総合病院とは異なり、専用の手術室を持っているのが当院の特徴ですが、それが3室あり、術者も複数おり、手術の内容も多彩な中で、どのように予定を立てて行くか。

 

白内障手術、硝子体手術、緑内障手術、LASIK、眼瞼手術など、それぞれ手術時間と関与スタッフ数が異なります。機械の配置の関係で、手術室3はほぼLASIK専用であり、硝子体手術は手術室2で行わなければならず、白内障手術は1または2で行い、麻酔医が手当てされているのは火〜金と、様々な条件のもと手術を組んでゆかなければなりません。この連立方程式をコンピューターが勝手に解いてくれる訳ではありません。それほど賢くないんです。

 

しかし、業者さんのご協力を得て、なんとかそれらしい使い方ができるようになってきました。

 

最も悩ましいのは、予定手術の上に緊急手術が重なってくると、労働生産性の確保が困難になってくることです。時間外に手術が伸びてしまいます。解決するには、あらかじめ緊急手術の枠を取っておくしかありません。1月の始めの月曜日、すなわち昨日ですが、もともと予定手術を入れていなかったところへ、やはりといいますか、網膜剥離1例、緑内障手術(濾過手術)1例が飛び込みました。

 

今年は新しい電カルに助けてもらいながら、できるだけ多くの患者さんのご期待に添いつつも、無理なく発展できる道を模索してゆきたいと思っています。

 

ST