硝子体出血

今年はいつも以上に忙しい年明けでした。去年の夏から秋にかけて、災害のため受診出来なかったしわ寄せかもしれません。

 

加えて、突然寒くなったことで、硝子体出血が増えています。

 

硝子体出血の原因として多いのが、糖尿病網膜症(DR)と網膜静脈閉塞症(RVO)です。どちらも、網膜表面にできた新生血管が破れることにより起こります。

 

気温の変化で硝子体が収縮し、新生血管が破綻しやすくなると考えられています。

 

同じ理屈で網膜裂孔、網膜剥離も気温の変化が激しい時期に多いです。

 

硝子体出血が起こると、視力が極端に低下したり、目の前に黒いススのようなものが出て来たりと、激しい症状が出ますのでびっくりして受診されます。

 

硝子体出血は硝子体手術の良い適応です。昔はお薬を飲んで様子を見ることも行われていましたが、放置すると網膜の原病変が悪化することもあるので、早期手術の方が安心です。

 

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